進むモバイルWiMAXのMVNO化──ニフティや大塚商会も参入

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 この夏、モバイルWiMAXを搭載したノートパソコンが次々と市場投入される予定だ。現状ではエリアに制限があり、速度的にも公称値には及ばない状況があるが、無線LAN、HSDPAやPHSデータ通信カードに、続く新しい選択肢として期待が高まっている。

 モバイルWiMAXは、UQコミュニケーションズが7月1日から正式サービスを開始する予定だが、MVNO(無線通信インフラをキャリアから借りてサービスを提供する事業形態)の形で、さまざまな事業者が参入してくる予定だ。

 そんな中、ニフティがモバイルWiMAXサービスの開始について発表した。

■今のところ、料金やサービスは横並びという印象だが……

 ニフティが7月1日から開始する「@nifty WiMAX」は、通信速度40Mbps(下り)/10Mbps(上り)で、月額4200円の完全定額制(初期費用は2835円)。合わせて、USB接続のデータ通信端末(WMX-U03、価格1万2000円+送料)とWi-Fi変換ルーター(WMX-GW02A、価格2万4490円+送料)の販売も開始する。

 モバイルWiMAXに関しては、NECビッグローブが6月1日に「BIGLOBE高速モバイルWiMAX」を開始。料金設定はほぼニフティーと変わらない。トリプレットゲートは、公衆無線LANとモバイルWiMAXをセットにした「ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX」をヨドバシカメラと提携して販売する。

 また、大塚商会も法人ユーザーをターゲットにした「Business WiMAX」をパソコン1台当たり月額4480円(USBドングルは1万2600円)で提供すると発表している。モバイル利用だけではなく、企業ネットワークのVPNサービスなどと絡めた、ラストワンマイル回線としての使い方を想定している。

 現状ではサービス/料金面での差別化は薄い印象だが、回線以外の商品やサービスと組み合わせた差別化などは予想されるところ。7月以降、モバイル通信市場にどのような変化が生じるかに注目しておきたい。

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イー・モバイル、最大21Mbps「HSPA+」のデモで対抗

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 イー・モバイルは8月上旬開始予定として、すでに発表している「HSPA+」規格によるデータ通信サービスについて、同社が所在しているビル内で記者向けにデモンストレーションを行なった。

 HSPA+はHSPA Evolutionとも呼ばれ、既存のW-CDMA/HSDPAなどの延長線にある通信規格。規格上は下り最大21.6Mbps、上り最大11.5Mbpsの速度を実現する。

■フィールドテストでも10~15Mbps、新世代サービスに対抗する

 今回発表された対応端末の「D31HW」(Huawei Technologies製)は、下りは最大21.6Mbps、上りは5.8Mbpsに対応。従来からの下り7.2Mbps/3.6Mbpsの基地局に対しては、それぞれの速度で通信ができる。

 USB接続でコネクタはスライド方式で露出する。また、microSDHCに対応するカードスロットを搭載し、USBメモリのような感覚で利用することも可能。

 対応OSはWindows XP/Vista(Vistaは64bit版も含む)、Mac OS X 10.4以降。ベーシックでの契約時の初期費用、または買い増しでの販売時は4万1980円。新にねんでの新規契約時は1万7980円。

 発表会では「商用の環境で14~15Mbpsの速度が出ている」と説明。「UQ WiMAX」や「WILLCOM CORE XGP」など、競合となる次世代サービスの影響についても「どこでも出るとは言えないが、実測で10Mbps以上が出ており、パフォーマンスの部分では他社に対抗できるのではないか」とした。

■都内の地下鉄は今年度中に100%にジャパネットたかたにも登場

気になるエリアについても、年内の人口カバー率で60パーセントを目指すとしているが、これについても「控えめの表現」とのこと。エリアにはこれからも力を入れていきたいとしている。特に同社は地下鉄や地下街での弱さが指摘されてきたが、東名阪の地下鉄駅内については2009年度内の100%カバーを目指すことが発表された。

 またこれからも「最速・最安を目指していく」と発言。世界標準になった技術をいち早く導入して、安くユーザーに提供していきたいとした。

 具体的には新たに割り当てられた1.7GHz帯の電波を用いての「DC-HSDPA」(DCはデュアルセルの意味で、2つの帯域を同時に利用して高速化する技術)を2010年9月に導入し、さらにその先のLTEに進む予定である。

 同時に都心部ではスループットが低下している地域があることも認め、基地局の増加や建物内のアンテナ設置など着実に対応を進めていると訴えた。

 また新しい取り組みとしては、イー・モバイル用通信モジュールを内蔵したPCがリリースされることに加え、6月19日から「ジャパネットたかた」において、ネットブックとイー・モバイルのセット販売が始まることを予告。イー・モバイルという言葉が、さらにテレビから聞こえるようになるだろう。

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